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2011年04月 アーカイブ

2011年04月15日

脚もつクジラの先祖を展示中(複製)

福井県勝山市の県立恐竜博物館+は脚を持つクジラの祖先や巨大なウミガメの全身骨格化石3点(いずれも複製)を一般公開中。

 クジラは陸上で生活していた哺乳動物が水中生活に移行して大型化したとされ、足や背骨の形状、鼻の位置などから現在のクジラへ進化した過程を知ることができる。

 クジラの祖先の化石は2点。パキスタンで発見された4本足の「パキケタス・アトッキ」(全長2・5メートル)は、約5千万年前に川辺などで生活していた。耳の骨がクジラ特有の形状をしている一方、足首の骨はラクダやキリンのような偶蹄(ぐうてい)類の特徴があり、カバのように水中での生活が大半だったとみられる。

 エジプトで見つかった「ドルドン・アトロックス」は約4千万年前の初期のクジラ。4本足のパキケタスと比べると前脚はひれ状に変わり、後ろ脚は退化。しっぽを振って前進できるように背骨や骨盤の構造が変化している。北米などでも発見され、高い回遊能力があったとみられる。現代のクジラの直接の祖先に近いという。

 米国の約7千万年前の地層で見つかったウミガメ「アーケロン・イスキロス」は体長4・5メートル、ひれを伸ばした横幅は5・2メートルに達する。地球上に生存したカメの中で最大級といい、あごの構造からアンモナイトなどを食べていたとみられる。

 3点とも同博物館が過去に購入し、収蔵庫で保管してきた。2006、07年夏の特別展で披露したことがあり、今後は2階の「生命の歴史」ゾーンに常設展示する。

 一島啓人主任研究員は「巨大なカメの迫力と、クジラがどう変わっていったのか、進化のストーリーをぜひ見てほしい」と話している。


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2011年04月27日

福井県勝山市で新種の恐竜の化石発見か?!

福井県勝山市の県立恐竜博物館は22日、同市北谷町杉山の約1億2千万年前(白亜紀前期)の地層で、草食恐竜イグアノドン類のものとみられる左右の下顎(歯骨)化石を発見したと発表した。同じ地層で1989年に発見されたイグアノドン類のフクイサウルスとは違う特徴がみられ「新種の可能性が高い」としている。

 新種の恐竜と認められれば国内5例目(県内では4例目)となる。昨年7月19日から8月末まで行った発掘調査で発見した。

 下顎の大きさは左右ともに長さ26センチ、高さ12センチで幅は右4・7センチ、左3・7センチ。重なるように発見され、大きさ、形状がほぼ同じことから同一個体とみられる。フクイサウルスの下顎と比べると幅が狭くほっそりしており、筋肉が付着する突起部分の形状も長い。歯槽は21本あり、歯は左右で15本残っていた。

 下顎のほか、数メートル四方の範囲で骨盤の辺りにある坐骨(ざこつ)、胴椎(どうつい)や仙椎(せんつい)(腰の部分の背骨)、尾椎(びつい)(しっぽの部分の背骨)などが見つかった。これらの骨が新種のものか、フクイサウルスかは今後の研究で解明する。尾椎には肉食恐竜にかまれたとみられる穴や溝があった。体長は約5メートルあったとみられる。

 イグアノドンは2足歩行の中型の草食恐竜。白亜紀前期にはアジアで生息範囲を広げていたとされ、近年は中国やモンゴル、タイでも化石の発見が相次いでいる。

 今回の発見について、柴田正輝研究員は「アジア全域でいろんなイグアノドンが生息していたことや、白亜紀前期の福井の恐竜の多様性を示すことができる」と話している。

 化石は23日~5月10日の間、同博物館1階の「福井の恐竜コーナー」で展示する。

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